心厚はエンドミルの剛性とチップポケットを決める重要なものです。
ソリッドエンドミルでは、心厚は一般に外径の約60%です。心厚が大きくなると断面積が広くなって剛性が高くなりますが、チップポケットは狭くなるため切りくず排出性が悪くなります。逆に心厚が小さくなると剛性が低くなり、切りくず排出性が良くなります。
心厚が外径の約60%である通常の4枚刃エンドミルと、心厚が通常より太い高剛性の6枚刃エンドミルで切削した加工面のたおれを右図("加工面のたおれ"リンク参照)に示します。
心厚の影響を右表にまとめて示します。
被削材: SKD11 60HRC
工具: D1=10mm コーテッド超硬スクエアエンドミル
切削条件: vc=20m / min, n=650min-1, vf=100mm / min
fz=0.026mm / tooth (6枚刃)
fz=0.038mm / tooth (4枚刃)
ダウンカット
切削油剤: 乾式