工具材種編
PVDコーティング C.V.D.法に比べコーティング温度が低いので(700℃以下)製造工程における母材のダメージ(靭性低下)が少なくてすみます。したがってシャープエッジ*でも切れ刃強度が保てることから、ドリル、エンドミル、ねじ切り工具などに多く利用されています。 P.V.D.法によるコーティング物質は、以前はTiNまたはTiCNがほとんどでした。 P.V.D.法のコーティングは技術革新が盛んで、最近では(Al,Ti)Nという物質のコーティング材料が主流となっています。 母材は専用母材を必要とせず、既存の高速度工具鋼、超硬合金、サーメットいずれの材種にもコーティングできます。 - 以下をクリックして、より詳細を学びましょう!

 

PVDコーティング インサートの模式図

(AI, Ti)N

超硬合金母材
組織断面写真