切削とは
切れ刃と被削材 右のアニメーションは加工時の切れ刃と被削材の様子を示しています。 切削工具と金属が速い速度でぶつかり合い、こすり合わされることによって、金属が少しずつ削り取られていきます。このとき、金属の本体からは、切削工具によって切り取られた金属が「切りくず」となって発生します。 金属を切削するとき、切削工具の先端(刃先)には大きな衝撃が加わり、同時に大変な高熱が発生します。ぶつかり合い・こすりあう速度が速ければ速いほど、衝撃は大きくなり、発生する温度は800℃以上になることもあります。

 

切削工具には、この衝撃と高熱に耐え、しかも硬さを失わないことが求められます。その材料には「高速度工具鋼と超硬合金」が広く使用されていて、この超硬合金は、現代の切削工具材料の主役といえます。