工具材種編

用語解説

亜共晶

→共晶の項参照

 

亜共析

二つ以上の異なる結晶が共存するように同時に析出する状態のひとつ。完全に同時に析出する組成を共析点といい、それよりも添加元素が少ない組成を亜共析と呼ぶ。

 

圧縮応力

物体を外部から圧縮したとき、物体の内部で釣り合いを保つために生ずる力。

 

圧縮力

物体の容積を小さくしようとする力。

 

位置再現精度

インサートのコーナーを変えたときに、前の刃先と比較して、次の刃先の位置がずれる度合い。

 

液相

ある物質の中で液体状態の部分。

 

円筒度

円筒であるべき部分の幾何学的円筒からの狂いの大きさ。

 

応力

物体が荷重を受けたときに、荷重に応じて内部に起こる抵抗力。物体内部の任意の単位面積部分の両端に働く力として表される。

 

 

ガイドブッシュ

ガンドリルマシンを使用して加工する場合の食い付き時の工具拘束の役割をする器具

 

化学的平衡

ひとつの化学反応の進行とその逆反応の進行が釣り合って、関与する各物質の量が変化しない状態。

 

過共析

二つ以上の異なる結晶が共存するように同時に析出する状態のひとつ。完全に同時に析出する組成を共析点といい、それよりも添加元素が多い組成を過共析と呼ぶ。

 

過共晶

→共晶の項参照

 

過冷却

物質の変態温度を超えるように急速に冷却すること。また、変態温度を超えて冷却された状態。過冷とも言う。過冷却を行うと、化学平衡状態では得られない準安定相などの組織が出来やすくなる。

 

かんばん方式

"トヨタ自動車が1970年代半ばに確立した生産管理方式。組み立て作業の流れに合わせて、次の工程が必要としているものを必要なときに必要な量だけ購入・供給し、在庫・コストの抑制を目指す。押し付けるプッシュ方式に対し、引き取るプル方式とも言われる。部品納入の時間・数量を連絡する作業指示票がかんばんと呼ばれることからこの名称がある。

かんばん方式は、製造業だけでなくほとんどすべての業種で活用されている。"

 

機械的特性(機械的性質)

重さ、かたさなどの数値で示される材料の力学的な性質。

 

キャビティ

プラスチック成形用金型の製品形状の成形に用いる固定側の型

 

共晶

二つ以上の異なる結晶が共存するように同時に晶出する状態のひとつ。完全に同時に晶出する組成を共晶点といい、それよりも添加元素が少ない組成を亜共晶、多い組成を過共晶と呼ぶ。

 

グラファイト

黒鉛、石墨。

 

クロスフィード

ピックフィードと同義で、ボールエンドミルの半径方向へのパスの意味

 

結合金属

超硬合金におけるCoのように硬質粒子同士を結びつける役割の金属

 

研削比

単位砥石損耗量あたりの研削量のことで、この比率が大きいほど研削加工しやすいことを示す。

 

コア

キャビティと逆の面を、成形する可動側の型

 

合金元素

他の元素と結びついて合金を形成する元素。

 

工具集約

使用する切削工具の種類を減らすこと。

 

構成刃先

主に旋削加工において、切れ刃に溶着した被削材が鋭い刃物のように形成されることで、それ自体切れ刃となって切削を行う現象。またはその付着物。

 

抗析力

試験片を2個の支えに載せて、その中央に荷重を加えて試験片を破断するときに耐えた最大荷重。

 

固溶

固体に他の元素が溶け込むこと。特に外見上の組織が変化しない量の溶け込みを指す。