右図は、被削材に対するフェースミーリングカッタのセット位置です。(a)~(c)のようにカッタの中心が被削材の内側になるようにセットするのが良い方法です。
好ましい例; D=1.2 ~1.3B
好ましくない例; D=B.
- 各例のリンクをクリックして、さらに学習しましょう!
センタカットの場合 (a)
センタカットの場合は、被削材の1.2~1.3倍程度の工具径を選択します。
被削材の幅が工具径より大きい場合 (b) (c)
被削材の幅が工具径より大きい場合は、2,3回に分けて加工することになりますが、その場合は工具の中心が被削材の内側に入るようにセットします。
被削材に比べ極端に大径のフェースミーリングカッタを使用する場合 (d)
被削材の幅に比べ、極端に大径のフェースミーリングカッタを使用せざるを得ない場合は、できるだけ多くの切れ刃が被削材にかかるようにセットします。
好ましくない例 (e) (f)
好ましくないのは、(e)のように工具径が被削材の幅と同じか、または小さい場合です。このような場合、切削加工の初期接触が0点からはじまるため、切れ刃と被削材の間でこすりが発生して早期摩耗の原因になります。また(f)のように工具径の中心が被削材の外側にあると、常に切れ刃の先端から被削材に当たるため欠けやすくなります。
x