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損傷
熱亀裂
原因
- 大径のフェースミーリングカッタを使用した
- 湿式切削を行った。
対策
- 切れ味の良いフェースミーリングカッタを使用し発熱を極力抑える。
- 工具材種は耐熱衝撃性の高い材種を選択する。
- 切削油剤をできるだけ多く間断無く使う。
切込み境界摩耗
原因
- 黒皮部や加工硬化層など被削材の表面が硬い。
- 境界部は発熱部と空気の境目のため酸化しやすい。
- 難削材によく見られる、せん断形(のこ刃形)の切りくずが生成される際の微振動によって、被削材表面の硬い層や境界部に発生する硬いバリによってこすられる。
対策
- すくい角の大きな切れ味のよいフェースミーリングカッタを使用する。
- 振動や切削熱を抑制する。
チッピング
原因
- 工具材種が硬すぎる。
- ホーニングが小さすぎる。
- S点またはST線接触となっている。
- 熱亀裂や切込み境界摩耗が大きい。
- 送り量が大きすぎる。
- 切りくずをかみ込んでいる。
- ビビリ振動がある。
- 機械の送り機構にバックラッシがあるのにダウンカットを行った。
対策
- インサートのホーニングを大きくする。
- 食付き時の接触点を考慮してフェースミーリングカッタをセットする。
- ステンレス鋼など粘りがある材料を加工するときは、切削速度を高めにして(ステンレス鋼の場合vc180~200m/min)、遠心力によって切りくずを飛ばすように設定する。
- 老朽化した機械や剛性のない機械を使用したり、薄物や取付け状態の悪い被削材の場合は、ビビリ振動が発生しないようにする。
- バックラッシのある機械では、アップカットで加工する。
- 送りと切込みを調整する。
欠損
原因
- 工具材種が硬すぎる。
- ホーニングが小さすぎる。
- S点またはST線接触となっている。
- 熱亀裂や切込み境界摩耗が大きい。
- 送り量が大きすぎる。
- 切りくずをかみ込んでいる。
- ビビリ振動がある。
- 機械の送り機構にバックラッシがあるのにダウンカットを行った。
対策
- インサートのホーニングを大きくする。
- 食付き時の接触点を考慮してフェースミーリングカッタをセットする。
- ステンレス鋼など粘りがある材料を加工するときは、切削速度を高めにして(ステンレス鋼の場合vc=180~200m/min)、遠心力によって切りくずを飛ばすように設定する。
- 老朽化した機械や某性のない機械を使用したり、薄物や取付け状態の悪い被削材の場合は、ビビリ振動が発生しないようにする。
- 送り量と切込みを調整する。
フレーキング
原因
- 切削部における被削材の弾性変形によって、切れ刃に圧縮応力が生じて起きる。
- 溶着物や凝着物が剥がれる際に剥離が起きる。
対策
- 切れ味の良いフェースミーリングカッタを使う。
- 切りくずの流れがスムーズな大きな形のポケットを持ったフェースミーリングカッタを選択する。
- 溶着や凝着を起こさないように切削条件を検討する。
割損
原因
- 取付け状態の不備
- 過大な切削条件によってビビリ振動が発生。
対策
- インサート取付け部の汚れを取り、適正な取付けを行う。
- 適正トルクで締め付ける。
- 切削条件を下げる。
- 被削材の取付けや機械の振動をチェックし、ビビリ振動の発生しない切削条件で切削加工をする。
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