切れ刃が被削材にどのように食い込むかによっても、工具寿命は変わります。
右の図は、切れ刃が被削材に食い込む直前の状態です。削り取られる断面をSTUVの平行四辺形で示しています。
切れ刃と被削材の接触はSTUVの範囲内で起こり、S・T・U・Vのいずれかの一点から、四辺の一辺から、または平面が同時にあたります。その接触の仕方は次のように分類できます。
点接触 S・T・U・V
線接触 ST・TU・UV・VS
面接触 STUV
この9種類のどれになるかは、フェースミーリングカッタの諸角度とエンゲージ角(E)によって決まります。9種類の接触様式と諸角度の関係式を右のリンクをクリックすることで示します。S点接触は刃先の最も弱いところから当たるので欠損が起きやすく、避けなければなりません。望ましいのはU点接触またはV点接触です。このどちらかになるようにフェースミーリングカッタの諸角度と被削材に対するセット位置をセット位置を決定することが重要です。
点接触
R:ラジアルレーキ角(R.R) A: アキシャルレーキ角(A.R.) E: エンゲージ角 CH: 切れ刃コーナ角
R:ラジアルレーキ角(R.R) A: アキシャルレーキ角(A.R.) E: エンゲージ角 CH: 切れ刃コーナ角
線接触
R:ラジアルレーキ角(R.R) A: アキシャルレーキ角(A.R.) E: エンゲージ角 CH: 切れ刃コーナ角
R:ラジアルレーキ角(R.R) A: アキシャルレーキ角(A.R.) E: エンゲージ角 CH: 切れ刃コーナ角
面接触
R:ラジアルレーキ角(R.R) A: アキシャルレーキ角(A.R.) E: エンゲージ角 CH: 切れ刃コーナ角
R: ラジアルレーキ角 (R.R) A: アキシャルレーキ角 (A.R.) E: エンゲージ角 CH: コーナ角
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