インサートをフェースミーリングカッタに取付ける方法は、くさび式とスクリューオン式の2種類に大別されます。
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くさび式
穴無しインサートをくさびで固定する方式です。またこのくさび式にはくさびがインサートのすくい面側にあるフロントウェッジ方式とすくい面と反対側にあるビハインドウェッジ方式の2種類があります。
くさび方式のメリットは比較的刃先調整がしやすいことでしょう。仕上げ面精度がシビアに要求されるような加工では1面拘束形のフェースミーリングカッタ(刃先基準カッタ)を用いることで、正面振れを精度良く調整することができます。逆にデメリットは遠心力方向の把握力が弱いため、高速回転には対応できないことです。くさび方式のフェースミーリングカッタを無理に高速回転で使用するとインサートが高速で飛び出すことがあり、非常に危険です。
スクリューオン式
穴付きインサートをねじで固定する方式です。インサートを強固に固定でき、切れ刃の位置再現精度も優れています。チップブレーカ形状に対する制約も少ないため、非ISOインサートを固定する場合に良く用いられています。
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