被削材応用編

用語解説

ニアネットシェイプ

型の形状及び材質を改善して、仕上げの研削・研磨を減らすため、できるだけ最終製品に近い形状にする成形法。

 

ニック付き刃

→中仕上げ刃の項参照

 

二番摩耗

切削工具の逃げ面を二番面ともいう。この二番面に生じる摩耗を二番摩耗という。

 

ネガランド

負角がついたランド。一般にランドの角度は±15°程度の範囲内に設定されている。

 

ねじり強度

ねじり強度とはドリルに回転トルクを与えたときの、破壊しにくさと変形しにくさのこと。ドリルはねじり強度を高めることにより、高精度穴加工に対応させる事が出来ます。

 

熱間静水圧プレス

流水における水圧に対して、静水中において四方八方から受ける静かな水圧を静水圧という。熱間静水圧プレスとは、ヒーターにより高温状態にして不活性ガス(例えばArガス)により静水圧をかけるプレス装置である。

 

熱フィラメント

電球・真空管などの内部にあって通電させることにより発熱するコイル。

 

熱膨張係数

温度による物質の体積変化(熱膨張率)に関する係数。

 

ネバさ(ネバい)

材料がアメのように破断しにくい性質を指す慣用的表現。

 

ぬれ角

物質Aの表面に物質Bの液滴をのせたときに、液滴Bの表面と物質Aの表面とがなす角。数値が大きいほど液滴が広がらないことになるため、両者のぬれ性が悪く反応し難いことを示す。

 

 

 

ハイヘリ

ハイヘリックスの略。強ねじれのこと。

 

ハイリリーフ刃形

逃げ角が大きい刃形のこと。溶着しやすいアルミの加工などでは逃げ面の溶着を防ぐため、逃げ角を大きくとった工具が使用される。

 

破壊靭性値

物質の荷重に対する破壊抵抗を示す数値。

 

白濁

光沢がなく白く曇った様子。

 

バックラッシ

互いにかみ合う一対のねじや歯車のそれぞれのピッチ間の遊び。

 

バニッシュ効果

ドリルのマージン部が穴内壁をこすり、穴内壁の面あらさを維持向上させる効果。マージン幅を広くすると、こすりが長くなり効果が高まる。

 

ヒール部

ヒールは靴のかかとのことであり、ヒール部はかかと状の形をした部分を意味する。

 

被研削性

被削材の研削加工のしやすさのこと。

 

非晶質

規則的な結晶構造をもたない固体。

 

複炭化物

炭素以外に2 種類の合金元素と化合した炭化物。M6C が代表的なものである。M は種々の金属を総称したもの。

 

ブッシュ長さ

ドリル先端に取り付ける場合がある振れ止めの長さ。ガイドブッシュ長さとも呼ぶ。

 

プラズマ放電

自由に運動する正・負の荷電粒子が共存して電気的に中性になっている状態。

 

ヘリカル

らせん状態のこと。

 

放電加工

灯油、水などの加工液中で工具を電極として工作物に接近させ、アーク放電を繰返し発生させて工作物を微量ずつ除去する加工法。放電に伴い電極は消耗する。

 

ポジランド

正角がついたランド。

 

ポストプロセッサ

自動プログラミングによって得られたデータを、対象とするNC装置や工作機械の仕様に合うようなNCデータやフォーマットに変換するプログラム。