被削材応用編

焼なまし

焼なましは、さまざまな金属材料に適用される熱処理です。

焼なましは、以下の工程で行われます。

 

加熱(変態点より高い温度に加熱)

鋼をA3またはA1変態点より25℃高い温度にゆっくり加熱します。

 

加熱保持(一定時間)

鋼を一定時間加熱保持します。鋼の組織を十分にオーステナイト化し、均一な組織状態にします。

 

冷却(加熱炉内で冷却)

加熱保持後、加熱炉内でそのままゆっくりと徐冷します。

 

焼なましのメリット:

- 粗い(軟らかい)パーライトが得られる

- 均質な機械特性が得られる

- 鋼の内部応力の除去

- 被削性の向上

- 冷間加工した鋼の結晶組織の調整

- 硬さと靱性の調整

= よりネバく、軟らかい材料になる