ターニング応用編
内径加工におけるボーリングバーの選択 切込み角の選択 内径加工の場合も外径加工と同様に、切込み角の大きさによって適した加工形態が決まります。通し穴*の加工なら、経済的な片面4切れ刃の四角インサートを使って、90°以下の切込み角を付けて加工できます。端面のインフィード(引上げ)加工なら、切削抵抗を低減するため大きな切込み角が取れるボーリングバーを選択します。 外径加工にはない内径加工だけの特殊な加工形態に、バックボーリングがあります。これは、被削材にボーリングバーを挿入し、奥(被削材の保持側)から加工するものです。 バックボーリングは次のような場合に利用します。たとえば外径と内径の同心度*が求められる場合、外径加工と内径加工をワンチャッキングで(被削材を保持したままで)行わなければなりません。このときチャック側(保持側)の内径加工が問題になりますが、バックボーリングを利用すれば、チャッキングを外さずに加工できます。 異なるターニング工具を学習するため、以下リンクをクリックしてください
内径加工における切込み角 切込み角