内径加工におけるインサートの選択 Mitsubishi

はじめに

切削抵抗

ボーリングバーのビビリ振動と切削抵抗

ターニング工具の選択

外径加工におけるインサートの選択
外径加工におけるバイトホルダの選択
内径加工におけるインサートの選択
内径加工におけるボーリングバーの選択

切削条件の変更による影響

工具形状の変更による影響

ホーニングの重要性

切りくず処理

切りくず処理に影響を及ぼす要因
チップブレーカの機能
チップブレーカ設計の基本的考え方

仕上げ面あらさに影響を与える要素

切れ刃の損傷と対策

トラブルシューティング

成果確認テスト

あ - か
さ - た
な - は
ま - や
ら- わ
ABC

メインメニュー
サブメニュー
各ページ
テスト

インサートの形状形状の選択は、基本的に外径加工用と同じ考え方で行います。ただし内径加工は、ボーリングバーの突出しが長くなりがちなため、もともと重切削はできません。したがって形状によるクランプ強度の違いを考慮する必要はそれほどありません。異なるインサートに関して学習するために以下リンクをクリックしてください

ネガティブ形インサートと壁面干渉

コーナRが大きくなるにしたがい、切削抵抗の背分力が増加します。ボーリングバーの背分力は工具をたわませる方向に作用するので、ビビリ振動が発生しないように注意する必要があります。切込み量が少ない場合、コーナRが大きくなることで切りくず処理性の悪化や流出方向の変化があるため注意が必要です。内径加工は被削材の中から切りくずを排出しなければならないので、わずかな流出方向の変化で切りくず排出が困難になる可能性があります。

小径の内径加工の場合、インサートと内壁面との干渉を防ぐため、ネガティブ形インサートではすくい角を大きくネガにする必要があります（左図参照）。こうすると切削抵抗が増加しビビリ振動が起きやすくなるので、内径加工ではポジティブ形インサートを使用するのが一般的です。加工径が大きいときは、経済性を考えネガティブ形インサートを使うのが妥当です。

x