ドリリング応用編
先端角の変更と正面切れ刃形状 先端角の変更と正面切れ刃形状 先端角は切りくずの流出する角度、切削抵抗、バリの発生、穴内壁面の粗さに影響する重要な形状因子です。ハイス製ツイストドリルの場合、一般的に118°が採用されています。これは、一般鋼材に対しては118°でドリルの寿命が最も長く、切削が安定して行われるためです。切れ刃も通常は、先端角118°で切れ刃が直線になるように、溝形状が設計されています。刃先を研削して先端角だけを変えると、右図に示すように、118°より大きい場合は凹(コンケーブ)形となり切りくず分断に効果があります。小さい場合は凸(コンベックス)形になりバリを抑えることができます。ただし、どちらも刃先強度は低下し切削が不安定となることがあります。

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