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ドリリング応用編
MQL切削の考え方 MQL(Minimum Quantity Lubrication)切削、あるいはセミドライ切削と呼ばれる加工法が実用化されています。この切削法は地球環境との調和ばかりでなく、生産加工でコストメリットを引き出す点でも有利とされています。きわめて微量のオイルミストを切削点にピンポイントに供給することにより、鋼のドリリングなどで大きな効果が現れています。 MQL切削は、切削油剤の役割である潤滑、冷却、切りくず運搬の作用のうち、主に潤滑を行います。高潤滑油を使用することにより、一般の切削油剤よりも潤滑性を高め、発熱しにくい加工を行うことができます。しかし、切削油剤のような強制冷却効果はありません。また、切りくずの排出についても切削油剤の液体の持つ質量に比べ、エアーブローとしての役割しかないために、切りくず排出の効果は薄くなっています。MQL切削を行う場合は、できるだけ発熱しにくい切削条件を選択して、工具と被削材の接触面積、接触時間を減らす加工方法が必要となります。 MQL切削