ターニング基礎編

ターニング加工時の切削抵抗

切削抵抗とは?

切削抵抗は、被削材やバイトの変形を引き起こすとともに、切削に使う動力、被削材の保持方法、加工手順などを決める重要な要素です。

図に、切れ刃と被削材の相対関係を示します。

切りくずの塑性変形は、主として刃先から加工面

に対しての角度φの方向に発生します。

この角度をせん断角といいます。

W工具が被削材を削って切りくずを生成するとき、被削材は大きな塑性変形を受けています。

このとき工具にも、塑性変形に要する力がかかっています。

この力を切削抵抗といいます。

切り取る厚み(h)

切りくず厚み(hc)

せん断角

被削材

切れ刃

切削の断面図