切削加工で最も望まれることは、加工時間が
短く、工具寿命が長く、そして加工精度が良いことです。
それには被削材の材質、硬さ、形状、状態と、工作機械の性能をよく考慮して、工具を決定し、能率的な切削条件を選定することが必要になります。
-以下のリンクをクリックする事で各切削条件
を学ぶ事ができます!
切削速度
切削速度は切れ刃部分で被削材を切り取る速さです。1分間に切れ刃が被削材
を何mm進んだかということで表します。
切削速度が一定の場合は、径が小さいほど回転数は速くなります。
円周が0.1m
(=1回転で進む距離)
円周が0.2m
(=1回転で進む距離)
被削材の回転数が同じ場合、被削材径が大きいほど、切削速度は速くなります。
送り量
送り量とはバイトの場合、被削材が1回転したときにバイトの進む量をいいます。
送り量を極端に小さくすると工具寿命が短くなります。加工精度や機械動力に影響を与えない範囲内で大きめにすると良いでしょう。
切り込み量
切り込み量は被削材の取り代とその形状、
工作機械の動力、剛性、工具の剛性などによって決定されます。
通常、切り込み量は片肉の取り代で表すので、元の被削材径から目的とする加工径を引いて、2で割った値となります。
また切り込み量はインサートの主切れ刃長さ以上の値をとることはできません。
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