ミーリング基礎

ミーリングはターニングと反対に切削工具が回転して被削材が移動することにより切削加工するのもです。次から次へと切れ刃が被削材に食い込み、切削加工が進行していく断続不均一切削*です。切れ刃には被削材に食い込むときの衝撃と過酷な熱衝撃があるのがミーリングの特徴です。

熱衝撃とは、急激な温度変化が繰り返されることです。切れ刃は、被削材を切り取るときの摩擦によって温度が急激に上昇し、切り取り終わると空気によって冷却されます。したがってミーリングは過酷な作業条件に耐える工具材料と、切削工具の刃先や形状を選定すること、およびその切削工具の性能を最大限に発揮させる使用方法をとることが重要となります。

最近では被削材の改良、多様化の傾向が著しく、高能率加工*をするために工具材料、刃先形状の改良と開発に力が注がれています。