-以下のリンクをクリックして、フェースミーリングカッタの各部名称と特性について学習しましょう!
各部の名称:
すくい角:
カッタ
取り付け方向
正面方向
正面方向
から見た図
バックメタル チップポケット以外の部分。インサートを保持する。
シート カッタボディが傷つきにくくするための台座。
キー溝 カッタの回り止めのためにアーバに設けられたキーの受け部
いんろう カッタの取付け精度を良くするために設けてある嵌合部
セットボルト穴 カッタをアーバに取付けるためのボルト穴
(切れ刃)有効径 一般に「カッタ径」と呼ばれるサイズ。切れ刃(さらい刃部)の最外径を指す。
チップポケット 切りくずを効率よく排出するための空間
インサート
工具の回転
被削材の移動方向
ミーリングカッタのインサート
切り取る部分
工具の回転
切り取る部分
ミーリングカッタのインサート
被削材の移動方向
x
アップカットとダウンカット
カッタの回転方向と被削材の送り方向が反対になる切削方式をアップカットといい、カッタの回転方向と被削材の送り方向が同一になる切削方式をダウンカットといいます。センタカットの場合は、カッタの中心よりアップカットとダウンカットが左右に存在します。
どちらの切削方式を選ぶかは工作機械とフェースミーリングカッタの諸条件が満たされて決まるわけですが、工具寿命の点からはダウンカットの方が有利といえます。
くさび式
インサート
インサート取り付け方法
スクリューオン式
くさび
インサート
ねじ
インサート
インサート取り付け時の各部名称
主切れ刃 切込み角45°
主切れ刃 切込み角90°
最大切込み量
主切れ刃
有効径
さらい刃
*1 実際の正方形インサートは図のような極端な角度はついていません。
*1
最大切込み量
さらい刃
有効径
刃数
フェースミーリングカッタの刃数を増やすと加工能率は上がりますが、切削抵抗は大きくなります。
刃数
標準形
多刃形
超多刃形
図
使用例
- 切りくずが大きいとき
- 剛性が低いとき
- 一般鋼、ステンレス鋼などの切削
- 標準形と超多刃形の中間で使用します。
- 切りくずが細かいとき
- テーブル送りを上げたいとき
- 鋳鉄などの切削
ワイパー(さらい刃)インサート
ミーリングカッタのインサートは、全てを同じ位置に取付けることが困難で、右のアニメーション1の用に切削面に段差ができることになります。
すくい角
すくい角は、切れ味と切りくずの流出方向を決める重要な要素です。フェースミーリングカッタの諸角度を右の図に示します。
フェースミーリングカッタの諸角度
コーナ角
(主切れ刃)
切込み角
アキシャルレーキ角
ラジアルレーキ角
すくい角の正負
すくい角(ラジアルレーキ角、アキシャルレーキ角)がポジティブ(+)であるか、ネガティブ(-)であるかは、インサート全体より刃先が先行するか、または刃先が遅れるかにより決まります。
-右図の”-”、”0”、”+”をクリックすると各すくい角が表示されます。
ネガティブすくい角(負)
ニュートラルすくい角
ポジティブすくい角(正)
基本刃形
右側の文字をクリックすると拡大縮小表示致します。
ダブルポジ刃形 (DP)
ダブルネガティブ刃形 (DN)
ネガポジ刃形 (NP)
インサート片面のみ使用
インサート両面使用可
インサート片面のみ使用
アキシャルレーキ角
ラジアルレーキ角
x
不等分割
不等分割とはフェースミーリングカッタの切れ刃分割をわざと違う寸法にしたものです。
たとえば6枚刃の工具なら等分割で60°ずつのピッチとなるわけですが、不等分割では65°, 56°, 59°, 65°, 56°のように分割します。切れ刃を不等分割にするとビビリ振動を抑制する効果があります。
インサート形状
フェースミーリングカッタ用のインサート形状は、最も多く使われる三角形と四角形の他に、五角形、六角形、長方形、丸形などがあります。多角形インサートは使用できるコーナ数が増えますが、同じ内接円のインサートの場合、各切れ刃が短くなります。
主切れ刃
さらい刃
主切れ刃
主切れ刃
さらい刃
さらい刃
主切れ刃
さらい刃
x