被削材を削るために工具が必要とする力を切削動力といいます。被削材から見れば、削られることに対する抵抗力になります。この抵抗力を切削抵抗と呼び、下図に示す3つの力に分けて考えます。
主分力
フェースミーリングカッタの回転方向に対し、回転とは逆に生じる力。
主軸を回転させるために必要な動力の大きさを決める要素で、発熱量に影響する。
背分力
フェースミーリングカッタの主軸方向に働く力。被削材や工具のたわみを起こす原因になるので、これが大きいと寸法精度に悪影響を与える。
送り分力
テーブル送りによって生じる送り方向の力。主軸を傾ける力になるため、これが大きいと仕上げ面が悪化する。