エンドミルの種類は数多くあります。
- 下記をクリックして、各種類のエンドミルについて学習をしましょう!
ソリッドエンドミル
ソリッドエンドミルとは、刃部とシャンク部が同一材料でできているエンドミルのことをいい、超硬合金または高速度工具鋼で作られています。高速度工具鋼でできたものをハイスエンドミル、超硬合金でできたものを超硬エンドミルと呼んでいます。
ハイスエンドミルは、超硬エンドミルよりも安く靱性に優れて欠けにくいため、これまで広く使われてきましたが、加工能率が超硬エンドミルより劣り、高硬度の被削材を削れないため、近年は使用量が減っています。
超硬エンドミルは、ハイスエンドミルよりも加工能率が高く、高硬度の被削材も削れるので、高速マシニングセンタの普及とコーティング技術の進歩により、広く使用されるようになりました。
スクエア形
ボール形
ろう付けエンドミル
ろう付けエンドミルとは、超硬合金のインサートやc-BN、PCD等をボディにろう付けしたエンドミルです。ろう付けタイプがあるのは、太径の場合に刃部とシャンク部全てを超硬合金やPCDなどで作るとコストが高くなるためです。
刃先交換式エンドミル
刃先交換式エンドミルはインサートをクランプねじやクランプ駒等で固定して使用します。インサートが破損したり、摩耗した場合は、インサートのみ交換して再使用することができるので経済的です。
刃先交換式エンドミルの特徴
刃先交換式エンドミルもソリッドエンドミルと同様にスクエア形とボール形があります。
ソリッドエンドミル比べて基本的には荒加工、中仕上げ加工に使用することが多いのですが、他にも次のような特徴があります。
- 再研削が不要である(再研削できるインサートもある)。
- ボディを代えずに、被削材に合わせてインサートの材種やブレーカを選択できる。
- 工具の動かし方、すなわちカッタパスに制約があるものがある。
- ボディにクーラント穴があり、切りくず排出性を良くしたものがある。
刃先交換式エンドミルには、用途に合わせてさまざまな形状のものがあり、深堀り加工ができる長刃形や中心刃を持ち縦切削ができる多機能形があります。
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