ミーリングは1刃あたりの送り量で表すことが多いです。
1,000回転/分で、100mm進んだとき、テーブル送り速度は、vf=100mm/minです。
- 以下のリンクをクリックして、ミーリングで使用される最も一般的な計算式について学習しましょう!
切削速度 (vc)
切削速度とは、ミーリング工具の外周(切れ刃)部分のスピードのことです。
1分間に切れ刃が被削材上を何m進んだかということです。
計算の内容は、ターニングの時と同じです。
下式の”π・D1”は、工具の外周です。その外周xn(1分間あたりの回転数)で工具の切れ刃が1分間に移動した量(mm)です。切削速度の表記は通常m/minで表されるため、1,000で割って(m)とします。
テーブル送り速度 (vf)
テーブル送り速度とは、1分間あたりの被削材の移動量をいいます。
下式は、前述の1刃あたりの送り量を求める式の両辺にZ(刃数)とn(主軸回転速度)をかけたものです。
1刃あたりの送り量 (fz)
複数枚ある刃の時の、1刃あたりの送り量とは、ある刃が切削位置に来たときと次の刃が切削位置に来たときの刃先位置の移動量です。
vf(テーブル送り速度)÷n(主軸回転速度)
で1回転あたりのテーブル送り量を求めることができます。
下式を見ると分かるように、それを切れ刃の数で割れば、1刃あたりの送り量を求めることができます。
切削時間 (Tc)
切削時間とは、被削材を加工するために必要な時間のことです。
下図から分かるように、テーブル総送り長さは、
工具が削りきってしまわないといけないので、工具の直径を被削材の長さに加えます。
L(テーブル総送り長さ)÷vf(テーブル送り速度)
により切削時間が求められます。
x