切削加工を行う場合、被削材のかたさを前もって知っておくことが必要です。かたさは、試験材料の表面に押しつける圧子とその荷重の組み合わせにより多くの種類があります。
その主なものを3つ紹介します。
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ロックウェルかたさ (HR)
圧子を押しつけたくぼみの深さでかたさの判断をし、HRC(Cスケールの場合)単位で表します。機械工場でいちばん多く使われているのは、ロックウェルかたさです。
圧子お種類と荷重の組み合わせにより多くのスケールがあり、よく使用されるのは下表の4つです。
ビッカース (HV)
ビッカースかたさは、ダイヤモンドのとがった角(四角錐)を試験材料に押しつけて、そのときできたきぼみ表面積の大小でかたさを判断するものです。oooHV(oooは数字)と表示します。
ブリネル (HB)
ブリネルかたさは、鋼もしくは超硬合金の球圧子を試験材料に押しつけて、そのときにできたくぼみ面積の大小でかたさを判断するものです。通常、球圧子の直径10mm、荷重は3,000kgf(29,400N)がよく使われます。oooHBS(10/3,000)と表示し、通常S(10/3,000)は省略します。
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