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ドリリング基礎

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テスト

ハイスドリル被削材のかたさ、あるいは切削速度などによりドリルの材質が決められていますが、一般によく使用されているのは、SKH51です。しかし、最近は寿命、加工能率、さらには加工穴深さにより、コバルトタイプの溶解品、さらには高バナジウム、高コバルトタイプの粉末品などが採用される傾向にあります。バナジウム（V）は耐摩耗性を、コバルト（Co）は高温かたさを高める効果があるためです。一般的には、焼入れかたさを高くすれば耐摩耗性が向上し、寿命向上に有効なのですが、使い方によってはトラブルの原因になります。ドリルの材質と焼入れかたさは、ドリルの性能を左右する重要な因子です。

刃先交換式ドリル刃先交換式ドリルは、インサートを鋼製工具ボディに機械的に固定したドリルです。刃先交換式ドリルはインサートを交換できるので、刃部材料の選定幅が広がり、被削材や切削条件に合った刃部材料やブレーカを選ぶことができます。また、再研削による手間、設備が不要で性能維持ができます。刃先交換式ドリルはその技術的困難性からターニング工具、ミーリング工具より10～15年遅れて実用化が始まり、1980年代初頭から普及し始めました。刃先交換式ドリルは製造メーカにおいて工具形状、インサート材種最適化のために、充分なテストを経て標準化が図られています。

超硬ドリルドリルの超硬化は、加工の高能率化、工具の長寿命化、穴精度向上の決め手となっています。超硬ドリルはハイスドリルより靭性が低いため、フェースミーリングカッタやバイトと比べても十分に普及しているとはいえません。しかし、最近の工作機械や周辺機器の性能向上はめざましく、超硬ドリルも以前にくらべ急速に普及しつつあります。切削工具メーカも種類を増やすことで用途拡大を図っており、これらのドリルをいかに使い分けるかが生産性向上のカギになっています。鋼加工用のドリルでは、鋳鉄、軽合金用ドリルに比べ溝断面の剛性を高めるとともに、食い付き性を良くするため切れ刃や溝形状の工夫およびクーラントホールによる冷却方法の工夫など特殊な設計を施しています。

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はじめに

穴加工

穴の種類

穴加工に要求される寸法
穴位置精度
真直度
真円度
表面粗さ
寸法公差域

ドリルに働く力

各部の名称と作用

ドリルの分類

ドリルの種類

特異性を持ったドリル

工作機械

工具保持機構

切削油剤

切削油剤の作用

再研磨と工具寿命

ドリルの選定

切削条件計算式の使い方

成果確認テスト

ドリルには、大きく分けて、ハイスドリル、超硬ドリル、刃先交換式ドリルの3種類があります。さらにこれらには、工具と被削材間の溶着による損傷を防ぎ耐摩耗性を向上させるため、PVD（物理的蒸着法）によりコーティングしたものも多く出回っています。