- 様々なイラストをクリックして各産業で使用されるねじの規格を見てみましょう。
航空宇宙
ISOやUNと似ていますが、公差が小さく、特に航空宇宙産業専用に開発されました。公差が小さいのは安全性を重視しているからです。
これらの規格は石油産業用に開発されました。
軍需産業
重量がある大型鋳物のために強固な断面を持っているねじ山で、軍需産業に使用されています。軍需産業では、このねじ山がどの部分に使用されているか詳細を公表していないため、ここでは応用例には触れません。
重機
このねじ山は、ドックやクレーンなど、重機に応用されています。
バットレスねじは、非対称的な断面をしているため、ねじが一方向にだけ進みやすく、逆方向に回転させると自己ロックがかかるようになっています。
動力伝達
この形式のねじ山は、重量のある物体を横方向に移動する必要のある工作機械などで使用されます。ねじ山が台形をしているため比較的強く、主に動力伝達用に適した仕様になっています。
管(テーパねじ)
この形式のねじ山は、石油、ガス、水道、化学薬品、自動車産業で使用されています。ねじ山部分をテーパにすることにより、密閉度を高くすることができ、液体やガスの供給の配管、取り付け具、油圧部品、バルブのシールキャップなどのパイプの接続に最適な仕様です。
一般機械
一般機械、自動車産業、鉱業機械、鋳型、時計ケース(0.5mmなどのISO細目ピッチ)、取り付け具、バルブ(W規格)では、ISOやUNやBSWが一般的です。
食品
食品飲料工業では、一般に腐食を防止するためにステンレスが使用されています。
この形式のねじ山は、主に洗浄が容易であるという理由で使用されています。汚れを除去しやすくするため、ねじ山の溝がかなり広くなっています。この特徴は、清潔で衛生的であることが要求される業種では非常に重要です。
管(平行ねじ)
この形式のねじ山は、石油、ガス、水道、化学薬品など多種多様な産業で使用されています。NPSやNPSMは、平行ねじで漏れの発生する恐れのない部分や、低圧用の管で使用されます。
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