MS9025
小物高精度部品旋削加工用PVDコーテッド超硬材種
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小物部品加工は刃先の品位向上により、
次世代の安定した長寿命化へ
超硬合金母材の最適化
主成分のWC(炭化タングステン)粒子を最適化することで、粒子の境界数を抑制し熱伝導率を向上しました。
これによりステンレス鋼における境界摩耗の原因ともいえる、切削時の刃先温度の上昇を抑制します。
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コーティング層の均一化
超硬合金表面の平滑化により、被膜の結晶成長方向を均一化することで被膜表面の平滑化に成功しました。これにより耐溶着性に優れた安定した旋削加工を実現しました。
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振動切削での性能
工具を切削方向に振動させることで、切りくずを細かく分断しながら加工
⇒切りくず絡みがなくなることにより加工コストの抑制、生産効率の向上に貢献
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振動切削の課題 : 一般的な切削加工と比較し、加工中に振動が生じることによる刃先負荷や性質上加工硬化
を起こした部位への衝撃によって、刃先に欠損(チッピング)が生じやすい。
MS9025の振動切削においての特長
①高い母材靭性により、耐欠損性に優れます。
②粗粒WCによる高熱伝導率によって刃先の発熱を抑制し、刃先強度の低下を低減できることで、ステンレス
鋼など加工硬化しやすい被削材での境界損傷抑制に効果を発揮します。
15m/pass×500pass加工後での撮影
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バランスの取れた耐摩耗性と耐欠損性
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アルミリッチテクノロジー
従来(Al,Ti)Nに比べ飛躍的にAl含有量をアップ
Al含有量をアップした“アルミリッチテクノロジー”により、被膜硬度向上および高硬度相安定化が図られ、
耐熱合金、電磁ステンレス鋼旋削加工時の耐摩耗性、耐クレータ性、耐溶着性を大幅に改善しました。
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刃先の高品位化
刃先をきわめて高品位にすることにより、寸法安定性とワークエッジ部のバリ発生を低減します。
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切削性能
ステンレス鋼SUS440C 耐摩耗性比較
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使用例
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