タイで鉱山・土木用工具の新工場を建設 ~需要の高まりに応え、製造能力を2倍増へ~

三菱マテリアル株式会社の連結子会社であるMMCリョウテック株式会社は、このたび同社が製造・販売する鉱山・土木用工具の製造体制を拡充するため、タイ国に有する同工具の製造拠点OTEC (Thailand) Co., Ltd.(以下、OTEC社)において新工場を建設し、製造能力増強を図ることとしました。

左)新工場完成予想図(イメージ)/ 右)鉱山・土木用工具製品(金色:ビット、黒色:ロッド)

鉱山・土木用工具のうち、岩盤を削孔(さっこう(*1))する工具であるビットおよびロッド(*2)は、鉱山や砕石(さいせき)、トンネル工事などの土木工事に広く使用されています。世界的な人口増加による資源需要の高まりやインフラ整備の伸長から、上記工具の需要は今後も拡大基調にある中、顧客ニーズに対応した製品の提供と安定した製造体制の構築が求められています。

OTEC社は1997年の設立以来、建設工具の海外製造拠点として着実に成長してまいりました。今後高まる需要に応えるべく、ロッドの製造能力を増強する新工場建設に着工しました。
新工場は2025年10月からの初期稼働を目指し、新たに機械加工設備や熱処理設備を導入する予定です。
製造能力は需要の高まりに応じて将来的に2倍まで引き上げる計画です。

(*1) 岩石掘削作業において、爆薬を孔の中に入れて岩石を爆破破砕するために、削岩機で岩石に孔をあけること。
(*2)ビット:鋼製ボディの先端に超硬合金製の刃体を植設(しょくせつ)した工具。刃体を通して岩盤に衝撃力を与え、岩盤を破砕しながら削孔する。
  ロッド:削孔機械が発生するエネルギーをビットに伝達する部材。細長い形状でありながら大きな負荷を伝達するため、高い剛性が求められる。


【新工場概要】
所 在 地 : タイ王国プラナコーンシーアユタヤ県、ワンノイ郡
製 造 : 鉱山・土木用工具であるロッド
面    積 : 敷地(54,400㎡)、延床(11,900㎡)
 

【OTEC社概要(2024年4月1日時点)】
会 社 名 :OTEC (Thailand) Co., Ltd.
設 立 年 月:1997年3月
出 資 者 :MMCリョウテック社100%
代 表 者 :山本 克
本社所在地 :タイ王国プラナコーンシーアユタヤ県、バンパイン郡
従 業 員 数:198名
事 業 内 容:鉱山・土木用工具の製造
主 要 製 品:ビット、ロッド