高送り加工用両面インサート式ラジアスカッタ 「WJXシリーズ」が“超”モノづくり部品大賞「機械・ロボット部品賞」を受賞

三菱マテリアル株式会社 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント:中村伸一 住所:東京都千代田区丸の内)は、去る10月24日、モノづくり日本会議および日刊工業新聞社が主催する2019年“超”モノづくり部品大賞において「機械・ロボット部品賞」を受賞いたしました。

“超”モノづくり部品大賞は、産業・社会の発展に貢献する優れた部品や部材を表彰するコンテストであり、日本のモノづくりの競争力向上が目的とされています。2003年に「モノづくり部品大賞」として創設され、2008年から現名称となり、2019年で16回目の開催となりました。

 受賞製品である高送り加工用両面インサート式ラジアスカッタ 「WJXシリーズ」は、独自逃げ面形状の両面インサートを採用し、ネガインサートの経済性、高強度とポジインサートの切れ味、多機能性を融合させた荒切削領域用のカッタです。
 これまで困難であったプレス・焼結による独自逃げ面のニアネットシェイプ成型技術を確立することによって、独自インサート形状の量産を可能とするとともに、インサートの研削加工を排除して両面インサートの経済性を十分引き出すことを可能にしました。
 本製品はインサートの両面化により、顧客工具コストを、弊社従来片面インサートに対し25%低減します。さらに、低切削抵抗を実現することにより、加工能率の改善による製造時間の短縮や、工作機械の消費電力削減によるCO2の削減が可能です。
 また、滑らかな切りくず形成を目指した切れ刃形状も独自性があり、切りくず後処理を容易にすることで、工作機械上での切りくず詰まりの除去にともなう「切れ」「挟まれ・巻き込まれ」のリスクを低減し、使用時の安全性を向上させました。
 なお、2019年4月日本機械工具工業会より開発コンセプトと企業の環境活動の観点から、環境に配慮した新製品として環境調和製品「☆☆☆」に認定されています。

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