MMC Magazine

積み上げてきた信頼がもたらしたアワード
世界的リーディングサプライヤーとより密な関係へ

三菱マテリアルの現地法人
MMCハルトメタル社の代表者2人がアワード受賞の経緯を語る

　50カ国200拠点、従業員8万人以上を擁するシェフラーグループが、優れたパートナー企業に贈る「Supplier Day Award」を三菱マテリアルが受賞しました。2023年のアワードは日本企業唯一の受賞であり、工具メーカーとしては日本初となる快挙です。イノベーション、サステナビリティ、コスト効率といった様々な部門があるなか「クオリティ」に対する評価であったと現地法人MMCハルトメタル社のパトリック・ペーター氏は話します。

　「私がシェフラーグループ担当マネージャーとなった2008年度から15年目となる節目で光栄なアワードをいただき大変嬉しく思います。今回はクオリティ部門での受賞でしたが、これは決して製品に対してだけの評価ではありません。作業効率化、納期遵守率、サポート体制などの具体的な数字目標や評価基準があり、それを過去数年に渡り担当チームが一丸となって達成し続けてきた結果です」と積み上げた実績に胸を張ります。

　シェフラーグループの代表者から「あなた達の会社を信頼している」と伝えられたことが何よりも嬉しかったと話すのはMMCハルトメタル社の社長山住哲夫氏。「この誇らしい気持ちを、これまでに関わってきた皆さまとも共有できれば」と表彰式を振り返ります。ヨーロッパだけでなく世界各地でビジネスを展開しているシェフラーグループ。「アワード受賞を契機に、より広い地域で深い関係性を構築していきたい」と、山住氏は今後の世界展開についても期待を膨らませていました。
 

「Partnership」に求められる条件

　ベアリングを中心に自動車や産業機械などの部品を供給する世界的リーディングサプライヤーであるシェフラーグループ。現在、多くの課題を抱えているグローバルサプライチェーンにおいて極めて重要なものと位置づけるのが、パートナー企業との「リレーションシップ（関係性）」と「トラスト（信頼）」です。それらは情緒的な意味合いではなく、加工効率向上や経済効率改善の数値目標を達成し続けることも大きな要素となっています。そのなかで重要な役割を果たすのが、日本から供給されるクオリティの高い製品群。「日本の技術者の皆さまに大きな感謝を捧げると共に、これからも更なる品質向上を期待しています」とパトリック・ペーター氏。シェフラーグループからの評価は、世界各国のパートナー企業とも共有されるものであり、新たなソリューションを生み出す世界的な枠組みにも大きな影響を与えていくはずです。