坂戸 将也

 近年,製造業では“ モノづくりのスマート化”が推進されており,切削加工現場においても自動化・無人化の要望が高まっている.自動化・無人化の実現のためには,工具交換頻度を決定づける正常摩耗を抑制することはもちろん,加工機の停止に直結するチッピングや欠損などの異常損傷を抑制することが重要であり,長寿命かつ安定性の高い切削工具が求められている.

 当社は,そういったニーズに応えるべく,CVD(化学気相成長)膜をはじめとした材料技術のさらなる高度化に取組み,鋼旋削加工において切削性能を飛躍的に向上させた CVDコーテッド材種 MC6100シリーズを発売している.

 ここでは,断続切削を含む幅広い加工領域に対応した新材種「MC6135」(写真1)の特徴とその加工事例を示す.
 

ツールエンジニア(2024年11月号)掲載

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