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多彩な加工で工程短縮 座ぐり加工用超硬ソリッドドリル DFAS 独自のフォルムにより安定加工で長寿命
佐藤 佑哉
日々激しさを増すグローバル競争を勝ち抜くために,製造業は生産の自動化やデジタルツールの導入,特定業務のアウトソーシングなどあらゆる手段を駆使しながら,生産性向上へ取組んでいる.少子高齢化により労働人口が減少しつつある日本では,限られた人的資源の有効活用が問われるなかで,製造に関わるコスト削減や業務の属人化および長時間労働の改善も迫られ,複雑に混じり合う難題に向き合いながら生産性向上に尽力している.
モノづくりにおいては工程集約や工具の長寿命化は当然ながら,それらは難削材加工や複雑な加工形態においても改善の要求が強くなっている.切削工具のなかでもドリルによる穴あけ加工では,傾斜面や曲面に対して下穴なしで穴あけ加工する場面も増えており,あわせて一定の加工精度も求められる.このような複雑な穴あけ加工の場合,加工面の状態によっては従来ドリルでの加工が困難なため,近年ではフラットドリルが多用されている.
ツールエンジニア(2024年 4月号)掲載
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