大塚 俊平

 自動車、航空機、医療といった多くの産業において、難削材の使用量が年々増加している。難削材とは文字通り「削り難い材料」であり、硬い、粘い、熱伝導性が低いなど、切削加工に悪影響を及ぼす特性をもつ素材の総称である。代表的な難削材には、ニッケル基耐熱合金やチタン合金、析出硬化系ステンレス鋼などが挙げられる。これら難削材を高精度かつ高効率に加工するためには、耐摩耗性と耐欠損性を兼ね備えた切削工具が必要不可欠である。そこで本稿では、難削材に対して抜群の性能を発揮し、高精度・高効率加工を実現する最新旋削用工具を紹介する。

機械技術(2023年 11月号)掲載

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