廣澤 優樹(Masaki Hirosawa)、 向田 展章(Nobuaki Mukaida)

 立方晶窒化ホウ素焼結体工具(CBN 工具)は、主に焼入れ鋼(高硬度鋼)の加工に用いられている。
 
 CBN 工具が多く使用されている自動車部品の加工において、その部品形状は年々複雑化し、加工難易度は次第に高くなると同時に、複雑形状部品を一括加工することによる高い生産性の実現が求められている。また、近年は加工コストや環境負荷の低減に対する要請の高まりから、加工条件の高能率化が求められている。このような変化の中で、CBN 工具には更なる長寿命化だけではなく、幅広い加工領域への対応が求められている。

機械技術(2022年 2月号)掲載

つづきはPDFファイルをご覧ください