藤澤 翔一(Shoichi Fujisawa)

1.はじめに
 近年、医療部品や自動車部品などの部品加工の需要は増加している。それらの部品形状は複雑化し、製品剛性を確保することが難しくなっている。

 また、製品の耐候性・軽量化を目的として、難削材であるステンレス鋼やチタン合金などの被削材の採用が増えている。このような加工を行う上で切削工具には、要求される加工精度を満たしつつ、これまで以上に高い生産性の実現が求められている。

 本稿では部品加工の分野において、加工精度と加工時間を短縮する高能率化を両立するための課題と事例を交えて紹介する。その課題への当社の対応として、新製品であるリーディングドリルシリーズ「DLE」(以下、DLE)とWSTARドリルシリーズ「MVSロングタイプ」(以下、MVSロング)を適切に組み合わせたソリューションを提案する。

機械技術(2019年 9月号)掲載

つづきはPDFファイルをご覧ください